私は外国へ行ったことがない。
島国日本では海外ともいうが、北海道民の私が海を渡り向かうはいつも国内だ。
遠くは沖縄。
飛行機から初めて見た沖縄の海色は今も忘れられない。
「本当にこんな色の美しい海が存在するのか!」と驚いた。
北海道でも季節によっては美しい青い海色に見惚れることはあるが
あれは別物だ。
その沖縄から700㎞ほど離れたお隣の国「台湾」
この国こそ私が行ってみたい国のひとつなのである。
ちょうど昨日、テレビで旅行者がインタビューにこたえていた。
「100か国を旅した」と言っていた。
おお~大したものだと思ったが、私はそんなに行ってみたいとは思わない。
基本的に「日本」でいい。「日本」がいいってな感じだ。
外の国を知らないで何を言うかと思われるかもしれないが、
それより先に行きたい知りたい国内旅行地が多い多い。
そんな私でも行ってみたい外国、台湾。
理由は特にない。
数十年前になるだろうか。ある雑誌をながめていた。
(女性ファッション誌だったと記憶している)
「あー…ここに立ってみたいなあ」と思った。
その写真撮影地が台湾だった。
始まりはこんなもので、ただその後何かにつけて「台湾」を見聞きすると、
ちょっと気にし出す。
そしていつの間にか「死ぬまでには絶対行きたい国」に
ランクインしたのである。
近年はYOUTUBEで色々見られてさらに気持ちが高まる。
その「台湾」で、落ち込む出来事があった。
あるイベントでのこと。
イベント体験型ツアーで台湾の方々が来ていた。
このことを後で知るが、まだこの時その辺の事情は知らずに
何をやっているのか…楽しそうだな…と
眺めていた。
すると、一人の女性が見ている私に気付いて同じ参加者に何か言っている。
「見られているのは嫌なのかな?」と思っていたら話しかけてきたように感じた。
それは私にとって 中国語のよう に思えた。
前述の通り、台湾人である。
何も知らないとはいえ、私は「中国から?」と聞いた。
参加者の男性が聞き取り、「台湾!」と答えた。
「台湾!!」私は嬉しくなった、と共に話しかけてきたと思われる女性の顔から笑顔が消えたのが分かった。すぐに落ち込んだ。自分の感情の高低差にめまいを覚える。
おそらくあの女性は少なからず失望しただろう。
どうしてあの時「どちらの方ですか?」と聞けなかったのか。
このイベントには台湾の皆さんのボランティア参加が長く、そのことでとても感動していたばかりだったのに。
言葉の雰囲気だけで勝手に国を決めつけた不躾な質問だった。
その後、台湾人と思われる通訳の方と少しお話ししたが、直前のこの件が
重く心に残り、うまく話せなかった。
せめて、「私はずっと台湾へ行ってみたいと思っています。憧れています」と
だけでも伝えられたらよかったのに…。
私のこんな一言なんか一瞬で消え去るほど、日本旅行が楽しい思い出でいっぱいでありますように…そう願わずにはいられない。
今週のお題「行きたい国・行った国」